- 作者: 見城徹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/04/12
- メディア: 文庫
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読書は好きです。
読書会の主催もしていたくらい本も好きだし、本好きの友達もたくさんいます。
今の交友関係の半数以上は本好きだといっても過言じゃないくらい、本がある生活が日常です。
本を紹介していきたいのですが、紹介したい数も多いですし、書評ブログ化するのが目に見えるのであえて本を紹介する記事はやめてきました。
唯一書いていたのが漫画くらいですね。
2018年ももうおしまいに近づいて、今年読んだ本で一番影響を受けたのが幻冬社社長の見城徹氏のたった一人の熱狂です。
結果が出ていないのならば圧倒的努力が足りない
自分で言うのもおこがましいが、「ベストセラーの裏に見城あり」「角川書店に見城あり」と言われる仕事ぶりだったと思う。「月刊カドカワ」編集長になってからは、少部数だった雑誌を30倍まで発展させた。無論、これだけの結果を出すからには、人知れず圧倒的努力を積み重ねていたことは言うまでもない
たった一人の熱狂 他人ができないことをやれより引用
圧倒的努力とは何か。人が寝ている時に寝ないで働く。人が住んでいる時に休まずに働く。どこから手をつけていいのか解らない膨大なものに、手をつけてやり切る。
たった一人の熱狂 結果が出ない努力に意味はないより引用
見城氏の経歴についてはご存知の方も多いので少しだけ、出版社から独立して自分で出版社を立ち上げて現在もその出版社で社長をしている方です。
僕はこの圧倒的努力に惹かれました。
本著で何度も何度も、圧倒的努力を人知れず、苦しみながら続けてきた見城氏が書かれます。
年齢を重ねると小手先の技術、体捌きでなんとなくこなせてしまう仕事、私生活でのことは多くなります。
これだけの大物でも、いや、これだけの大物になるには人知れない努力を積み重ね、今も苦痛の中、突き進んでいる血が滲んでくるかのような言葉が突き刺さります。
ただ、成功談を語っているのではなく、失敗についても語る泥臭さがあります。
正面突破を試みた村上春樹との関係
「風の歌を聴けが出た」直後、見城氏が村上春樹に初めて会った際に作品を読み込んだがゆえに言った一言が仇となり、村上春樹との関係が縁遠いものになってしまったエピソードがある。
いわば、村上春樹にとっての逆鱗に触れてしまう失敗エピソード、普通だったら語りたがらないことが語れていきます。
自分の思いを全力で伝える正面突破をしたからこそ、物別れに終わりましたがなんとなくの関係で仕事をして、最高のものを作ることができないのはわかります。
権限のない会社員だと正面衝突できる場面が仕事上であるかといえば少ないかもしれません。
立場や状況による部分だってそりゃあありますよね。
でも、正面からぶつからなければならない場面はしっかりとぶつかる心持ちは必要だと感じました。
悪い言葉に聞こえる癒着、はたして
癒着とはどういう状況を指すか。
お互いがお互いを必要として結果を出す唯一無二の関係だ。たった一人の熱狂 癒着に染まれより引用
他の誰にも入れない濃密な関係性を気づくこと、それが癒着と聞くと印象が変わるかと思います。
お互いがお互いを欠くことができない存在だからこそ、より密接につながる癒着がそこにあるのです。
仕事上、切っても離せない関係、仕事上の間柄を越えて本音で言う瞬間が誰しもあると思います。
それも小さい癒着だと思います。
見城氏の言うような癒着の域まではいきませんが、互いに圧倒的努力を重ねたもの同士がつながる癒着ができるほどになることはほぼないと思います。
異業種交流会で名刺を配る人脈ではなく認め合ったもの同士の癒着ができるだけ、ここにおいても圧倒的努力がいるわけです。
ワインの楽しみ方
圧倒的努力や仕事への取り組み、関係性について書きましたがワインが楽しみというのに惹かれました。
重圧に耐えて、仕事で結果を出した時のワインを口に含んだときの喜びについても書かれていて、素直にいいなと思いましたね。
見城氏が好きなワイン、もちろん高いやつですがそれ以外に安くておいしく飲める白ワインも書かれれていてPayPayのキャンペーン中にビックカメラで購入してしまいました。
安く飲めるおいしい白ワインとしては、ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランからドライヒルズやクラウディ・ベイ、マウント・ネルソンあたりを推薦しておきたい。これらはいずれも3000円程度で買えるし、きちんとしたワイン屋であればどれかは置いている。
僕が買ったのはクラウディ・ベイ ソーヴィニヨン・ブランでした。
3000円を越えたワインを購入するのは初めてでしたが、何か結果を出すことができた時に開けたいと思います。
最後に
見城氏のような圧倒的努力ができる人はほとんどいませんが、だからといって努力を放棄していいものではありません。
結果が出ないと言っている人をちらほら見ますが、はたして行動をどこまで取っているのでしょうか。
僕自身もまだまだ圧倒的結果を出すための努力がまだまだ欠けていて反省して行動に移さなければならないそんな気持ちにさせてくれる本著でした。
- 作者: 見城徹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2016/04/12
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