高校2年生の頃、今から約10年前にネットゲーの先駆け、Ultima Onlineにどハマりして学校以外の時間全てこのネットゲーに時間をつぎ込みました。
そんなUltima Onlineの魅力はをまとめると
- なんでもできる自由度の高さ
- モンスターを倒す以外の生産者スタイルも可
- 詐欺プレイなど、今では容認されないスタイルでの盛り上がり
このゲーム、本当に面白くてみんなが大学受験に向けて勉強している時間を捧げた結果、大学に落ちて、それでも懲りずに浪人中も1日15時間の廃プレイしていました。
その結果の合計2年のニート暮らし、自慢にもなりませんね。
そんな廃人ゲーマーだった僕だからこそ、ソシャゲーにハマるべきではないと思います。あの頃の時間の尊さが今になってわかります。
ただ、Ultima Onlineをやっていたからこそ、今の職業観に至ることもできたことを考えるとこのゲームをやっていて良かったとも思えます。
そう、Ultima Onlineは自分の立ち位置を考えさせられる深いゲームなのです。
ネットゲー創世記に盛り上がったUltima Onlineの魅力を語りながら、ソシャゲの危険性を少しかければと思います。
Ultima Onlineの魅力は自由度
文字通りです。
目的・目標がありません。
広大な荒野を駆け巡って、ダンジョンを見つけて深層にいるドラゴンを倒しにいくでもよし、鉱山まで荷馬を引っ張りツルハシで掘りことだってできます。
裁縫スキルを磨いて、自分ブランドの洋服を作ってお店に並べて販売するような、各々がやりたいことを自分で見つけることがこのゲームの醍醐味です。
僕の場合はPITと呼ばれるルールありの戦闘スペースで対人戦を楽しんだり、フラフラ歩いている生産者を狩ったりするPK(PlayerKiller)、派閥同士での戦いといったPvPを中心に遊んでいました。
プレイヤーの文字通り殺すPK
PKと呼ばれる人殺しスキルを高めたプレイヤーがダンジョンや街付近にいました。
モンスターを倒して入手したお金、アイテムを殺して奪うもの、ただただ戦闘するのが好きな快楽殺人者などスタイルはそれぞれでしたが、街の外を一歩出れば殺されるかもしれない緊張感があるゲームはそうないかと思います。
街中は衛兵がいるため、PKは入ってこれないのですが初心者が何気なく街をふらっと出ると途端に魔法を打ち込まれたり、槍で突き刺されて麻痺したところをじわじわ削られる初見殺しが堂々と行われていました。
途中から世界が2分され、プレイヤー同士が戦えない世界とプレイヤー自由に殺し合いができる世界に分かれたことと、初心者だけが入れる街ができたため、初心者狩りは緩和されました。
癖の強いPKに追いかけ回され、殺された挙句に雑魚だの下手だのと罵声を浴びせられましたが、当時はそれすらも運営からペナルティーを受ける対象ではなかったおおらかな時代だったと言えます。
スキルを組み合わせて、自分のプレイスタイルを作るリアリティ
1つのスキルが最大100、合計で700までと決まっています。
裁縫ができて、動物を従えるテイマーで、鍛冶で剣が作れて、魔法で戦えて、剣技を極めるといったような無敵キャラクターは作れません。
スキルの上限があるからこそ、組み合わせて自分にあったキャラクターを作るのです。
戦闘スキルでも、魔法を中心に戦うのか、武器を振り回して戦うのかでどんなスキルを身につけるかも異なるのです。
現実と同じで、今もっているスキルと有限な時間の中から伸ばすスキル、新たに覚えるスキルを選んで身につけるのをこのゲームを通して覚えたのです。
ギルドで仲間と一緒に冒険できる
仲間と一緒にダンジョンで強敵に挑むこと、PKが来ても複数いれば襲われることも少なく、仮に襲われても対処できます。
プレイヤー同士が徒党を組んで、遊ぶスタイルでも楽しめました。
ダンジョンでモンスターを狩るのをメインにしたものから、ギルドのメンバーとゲーム内でイベントを作って遊ぶなどここでもその自由度を活かしてギルド活動が行われていました。
当時はIRCというチャットツールで仲間とやりとりをしていましたが、今はどうしているのでしょうか。
どこかで会って、当時のように会話できればと思うことがあります。
ゲームの中で家を所有、内装コーデも可
このゲームで唯一自由度がなく、一番現実に近かったのは土地がないことです。
一等地にある大きな家が建てられる場所は抑えられていて、僻地にある狭い土地、奥多摩徒歩25分のような場所ですら誰が見つけたか3階建の狭小住宅が建っているのでした。
売買の募集をしているBBSでは土地不足なので、一等地や巨大な家が建てられる場所は高額で取引されていました。
また、家を一定期間、放置すると家が腐り落ちてしまう仕様だったため、腐り落ちるその瞬間を夜通し待って家を建てようとする人が何人もいたくらい家の存在が大きかったのです。
その貴重とされていた家ですが、自分で内装をコーディネートできたり、銀行以外にアイテムを安全に預けることができたり、売り子を配置できる、ギルドを建てるといった機能面でも優れていたのです。
今、過疎化したUltima Onlineでは家は自由に建てることができるようになったのでしょうか?
詐欺プレイが黙認、システムの穴をついたプレイが横行
TENPAIという詐欺師のロールプレイングをするキャラクター、そのずる賢さと詐欺をまとめたホームページの文章力の高さから人気となりました。
今もそのホームページの跡地があるのでご覧ください。
彼の残忍で冷酷無比なプレイに憧れて、似た詐欺スタイルを試みようとするプレイヤーが増えました。
当時は、アイテム、お金、希少価値の高い家を詐欺してもバンされたり、警告を受けることがありませんでした。
今のソシャゲーで同様のプレイができるなら許されていない行為だと思われるので、おおらかな時代だったと言えますね。
費やした時間を他に当てればとどうなったのか
このゲーム、2年半続けました。
これだけハマったゲームはこれ以前、以降にもないでしょうし、1日15時間以上プレイしていました。親もよくキレなかったなと思いますね。
1日に7時間、700日プレイしたとするなら約5,000時間もゲームに費やしていたと考えると言語1つ話せるようになってもおかしくない時間、Ultima Onlineをしていたことになります。
2年浪人、いや、ニートをしていたのがこのゲームをしていたからで、その時間、勉強していればどうなったのでしょうか。
なぜオレはあんな無駄な時間を・・・とスラムダンクの三井の気持ちがわかります。
今、電車に乗ると当時、高校生がソシャゲーをゴリゴリやっているのを見ると、当時の自分を思い出すのです。
もちろん、Ultima Onlineを通じて学んだこともありますが、この時間、もっと有益なことをやったほうがいいぞという気持ちになるのでした。
最後に
当時のUltima Onlineの紹介が主となりましたが、今はどうなっているのでしょうか。
噂によると、当日賑わっていて人が多すぎてラグが発生していた場所は現在は過疎しており、プレイヤーの数も相当減ったとのことでした。
現在は無料でプレイができるようにもなったようです。
当時のブリタニアを思い出し、プレイしたくなった人はアカウント名とパスワードを控えた紙を探してみてもいいかと思います。
現在は様々なソシャゲがあり、その誘惑は10年以上前の比ではありません。
自分の時間を大事にするには、ゲームの時間は1時間まで。
今になって高橋名人の言葉がいかに大事だったのか気付かされたのでした。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。