ニートと会社員、両方やったからこそわかるんですが、ニートは誰にでもなれるように見えて、かなり難易度が高いです。
ニートになる条件
- 親が裕福
- 家族との関係性が良い
- 家に居続けることを苦痛に感じない
これらの条件が揃わないと健全なニートになれません。
経済的・精神的安定を維持したニートになるのも簡単ではありません。
家にお金がなくても一生懸命勉強して、奨学金を借りてでも良い大学に入って、一部上場しているホワイト企業には入れますが、生まれ持って家庭環境が良くなければ健全ニートにはなれません。
意外とハードルが高いんです、ニートになるのは。
そんな就職、進学を勧めるわけでもなく、はたして自分がニートになる条件が揃っているのか確認していただければと思う、これからニートになりたい人向けの記事です。
親が裕福
親が経済的成功者であること。
生まれてくるおうちは選べませんので、努力ではどうにもならないという意味では一番ハードルが高いかもしれません。
ニートもトイレはするし、お風呂にも入るし、美容院にもいきますし、スマホの毎月の使用料はかかるし、ご飯は食べるし、なんだったらビールを飲みたい日だってあります。
ネット通販でモノが欲しいときに親に援助してもらうしかありませんが、生活がカツカツだとどうしても欲しいモノすら手に入りません。
団塊ジュニア世代あたりまでは、親世代がそれなりに収入が高かったり、年金がしっかりもらえているケースが多かったので、経済的に恵まれたニートになりやすかったです。
僕も親が安定的かつ平均よりもはるかに多い年収があったからこそ、2年もニートができましたし、そのあとの大学の学費も全額支払ってもらえました。
しかし、親が現役で働かれていたとすると、リストラ、給料カット、退職金減額など、経済的に決して楽ではない家庭も増えています。
これからはニートになることすら経済的に許されないなんてことも増えてくると思います。
家族との関係性が良い
以前、元事務次官のエリート官僚がひきこもり、ニートの子供を殺害する事件が起きました。
「娘は絶望して自殺した」元農水次官はなぜ息子を殺害したのか?法廷で明かされた家族の苦悩 - FNN.jpプライムオンライン
Live News it! 息子を殺害した農水省の元事務次官・熊沢英昭被告(76)の被告人質問が行われた 娘の自殺に妻への暴力・仕事上のトラブルも…英一郎さん(44)さんを巡る苦悩 「本当に殺されると
これが最たる例で、ひきこもりが家庭内暴力をした挙句に、自分が殺されてしまうニートの風上にも置けない事件です。
親、兄弟、おじいちゃんおばあちゃんと仲良くする。
経済的パラサイト、ニートライフを送らせてもらっていることを感謝しながら、手作り餃子をするなら、餃子の皮に餡をつつむ作業の手伝いをしましょう。
母親が届かない高いところの掃除をする、雨の日に買い物にいってあげる等々、ちょっと嫌だなと家族が感じることを助けることでニートにも存在価値が出ます。
察して行動する。会社員でもできる人が少ないので、ニートだって空気が読めなきゃやっていけない難しい職業みたいなものです。
職住一緒なので、決して気を抜けない緊張感のある職場ですね。
これは言い過ぎかもしれませんが、家族に経済面以外で迷惑をかけず、時間があるからこそできることを率先してやる。
家族と仲良くしましょう。
注意
家族関係が悪いと全寮制のひきこもり支援学校にぶち込まれたニート仲間がいます。さながら強制連行のように連れて行かれて、幸せなニートライフはそれで絶たれます。家庭内暴力なんてもってのほか、誰も幸せになりません。
家に居続けることを苦痛に感じない
外に出るとお金がかかります。
喉が乾けばジュースが飲みたくなるし、お腹が空けばカレーが食べたくなります。
移動するにしても電車になれば電車賃、映画を見ればチケット代がかかります。
多くのニートは1日の大半を家で過ごさざるを得ません。お金がないので。
2020年3月29日現在、新型コロナウイルス感染拡大で不要不急の外出を自粛するように東京都からのお達しがありますが、それでも、それに耐えられず飲みにいく、遊びに行く、何度もスーパーに行く等々の行動が見受けられます。
自分の部屋の中で1日20時間以上過ごすのにストレスを感じにくい人じゃないと、ニートにはなりにくいかと思います。
投資資金があって、配当金をお小遣いにして家賃・生活費は実家に寄生してまかなっているハイブリットニートを知っていますが、極めて稀有な例です。そうじゃないと友達と飲み会にいくのも難しいです。
年単位のニートは難易度がさらに高い
1〜2ヶ月ニートをやるのはワケないです。短期間なんで実の親なら大抵の人はそのくらいの短期間なら面倒みてくれるでしょう。
ニート当人も夏休み気分で、普段会えないシフト勤務で平日休みの友達と飲みにいったりもするんじゃないでしょうか。
1年以上の長期ニートになると、家庭環境、経済状況が恵まれていて、1人で家にいる時間が長くても耐えられるメンタルと条件が難しくなります。
生まれた家、自分の気質、ニートとして家族に受け入れられる態度など、9時17時で働くホワイトな会社員するよりも厳しいと思いませんか?
最悪の最悪は、↑の元官僚の息子みたいに殺される事件もありますから。職場の上司に物理的に殺される事件って、そうそうありませんからね。
長期間ニートできる人はルート営業向きです。何十年も付き合いが続いている会社と、調整して、顔色を伺いながら時には折れたり、折れてもらったりしながら細く長く関係を続けていくのに向いています。
最後に
会社員が何かを生み出しているかと言われると、別にそうでもないと思います。
経理は会社の仕組みの中で必要ですが、日本国の発展においての役割はなく、全てコンピュータに置き換わっても問題ありません。
僕が働いている商社はモノを作っていないですし、どこまで付加価値を与えられているのかは疑問ではあります。
ニートも多くの会社員もそう変わらないです。
時間拘束されて給料をもらっているか、自由で給料がもらえないか。対極ではありますが、その実、大差ありません。
会社員とニートが入れ替わっても問題ないくらい、その人じゃなきゃできない仕事ってそんなにないですからね。
英語ができなければいけない職場ならどうするんだよと言われますが、その職場に入ってしまえば周りの人も放っておかないので、最初の半年は辛いですが、なんとかなっている方が多いと思います。
僕個人はニートができる人はニートをしてもいいと思います。
先祖代々続くアパートで家賃収入があって、何もしないでお金が入ってきてニートのような生活しているのも、親が経済的に余裕があって家の手伝いするくらいで許されているニート、これ、OKじゃないですか?
多くの人が価値を生み出すわけでもなく、ただただなんとなく作業をしている会社員も、家でソシャゲして朝方寝る生活をしているニートも変わらないんならニートの方を選択する人がいることを否定すべきじゃないです。
元来、時間拘束されてノルマを与えられるのに耐えられない人をその会社に押し込めてメンタル病むぐらいなら、ニートでええやんと思いますね。
僕はたまたま、運が良くてニートを抜け出せただけで、ちょっと人生がずれたら、関西でニートしながら、遊ぶお金がなくなったら日雇いのバイトをしてソシャゲに課金、そんな生き方をしていたのが目に見えますね。
ニートは否定せず、会社員も否定せず、幸せになる方法は人それぞれということで今回の記事を締めさせてもらいます。