いまだに、FAXがメインの通信手段として利用されている業界は少なくありません。
slackを使ってやりとり?そんなの一部のIT企業やリテラシーの高い最先端の技術を追求する会社くらいだと思います。
世の中のおっちゃんたちはいまだにメールで添付ファイルをつけられないし、Excelで価格表を作ることすら難しいです。
注文書フォーマットに製品名、数量、希望納期を手書きで書き込んで、FAXで仕入先に流せば、数時間以内で納期回答のFAXとともに回答した納期に製品が来るのです。
しかし、新型コロナウイルス拡大防止にともない、大手企業がテレワーク、在宅勤務をはじめたため、FAXからメールを使ったやりとりに変わりつつあります。
FAXがなくなる理由
- 事務所の外でやり取りがスムーズにできない
- テレワークを通じてFAXよりも利便性のいいメール、システムの良さが伝わる
今まで数十年も行われていたやり方が一気に変化した、そんなFAXがなくなるかもしれないという話を書いていきます。
いまだにパソコンがない、使いこなせい零細企業
冗談のような話と思うかもしれません。いまだにパソコンがない会社、あります。
それどころか、FAXはあっても感熱紙で出てくるから、書類は全て郵送にしてほしいという会社もあります。
とても2020年とは思えませんが、お父さんお母さんでやっているような1階が工場で2階が自宅のような町工場だと、仕事のやり方が昭和のまま止まっているところも珍しくありません。
そんな会社向けに営業をかけている会社だと、基本的にパソコンのスキルがゼロでメールに画像を添付できなくても仕事に支障をきたすことはありませんでした。
また、会議の資料作成や議事録は若手社員がするので、同業も含めて40代後半以降の社員は著しくパソコンを使った作業が苦手な傾向にありました。
メモ
手加工、手作業で家族内でやっている町工場だとパソコンを使ったやり取りをする必要性がありません。メールを使って受発注している町工場は僕の周りでみたことがありません。
大手企業を中心にテレワーク導入の伴い、FAX文化が衰退する
いまだに一部上場企業への注文がFAXで行われていることが少なくありません。
FAXを送ってすぐに、「FAXを送りましたが届いていますでしょうか?」のような電話をする人、職場でみませんか?
FAXを送った瞬間に電話かけてもまだFAXは届いていないのに・・・、まったく意味のわからない行動です。
新型コロナウイルス拡大でテレワーク・在宅勤務が増えたことで複合機でFAXが送信・受信できなくなりました。
ネットでFAXを送るサービスはありますし、会社に届いたサービスをPDF化して取り出すことはできます。
しかし、わざわざFAXにして送る必要性がなくなりました。
在宅なのでメールで注文し、画像等のデータは添付して送ればいいのです。
納期回答はそのメールに返信でOKです。
こんな簡単なことが、テレワークにならないと実行できないのもちょっとどうかと思いますが、でも、これでFAX文化は衰退していくかもしれません。
テレワークで注文をFAXで受信している弊害が起きている
メール注文を受け付けている会社が多くなる中で、テレワークを導入しながらも注文はFAXでという会社もあります。
FAX送信側がテレワーク未導入で事務所の複合機からFAXを送信、受信側がテレワークなので受信したFAXが自動でPDF化したものを主導で取り出ししているとのことです。
このFAXをPDF変換されたものを手動で取り出しているのが問題で、抜けが発生して手配漏れになる事例がなんどもありました。
加えて、即納できる製品が全て1〜2日遅れとなっているのも不慣れな作業だからとのことでした。
わざわざFAXを介せず、メールもしくはWEB受発注システムにするほうがお互いいいと思うのですがいかがでしょうか。
最後に
メールを送る、Wordで注文書を作る、画像を添付するような簡単なパソコン操作すらままならないと、仕事ができない状態になりつつあります。
そんなんメール送るぐらい誰でもできるやろーと思っている人は周囲のリテラシーが高い人たちに囲まれて仕事をしている幸せな人です。
メールを送るのにも四苦八苦して、できればパソコンで何かしたくない人は50代以上だと少なくありません。
そんな苦手な作業を若手社員に外注していると、できないままでも仕事が成り立ってしまいまうんですよね。
テレワーク・在宅勤務となって、パソコンを使って仕事のやり取りを完結させる最低限のスキルが必要になりました。
そして、20〜30年後、我々も50代になってその時にある技術にある程度のっかってないと、仕事にあぶれてしまう可能性があることを肝に命じなければなりません。