SPYD配当比較
2020年3月配当 $0.396
2021年3月配当 $0.636
SPYDの配当が増配、1.6倍となりました。
昨年、コロナショック以降、米国高配当株式ETFの中でもっと株価が下がり、配当の減少から離脱者が増えました。
SPYDを買い続けた人にとっては、1年で株価が上がり、配当も元の水準まで戻り、大勝利と言ってもいいでしょう。
今回のSPYD増配から、高配当株はどのように買うべきか僕なりの見解を解説します。
高配当株ETFの仕込み時は暴落後に限る
↑1年前、SPYDは$20前半まで下落、2021年3月現在$30後半です。
底値から倍近くまで高騰しています。
仮に底値で買えずに2020年夏頃に購入していても$30を割っているので2020年3月の株価水準で3割利益が残っています。
コロナショック後にSPYDを購入した人はしっかり利益がでて、今回の高配当にあずかれました。
株価高騰時に高配当株式を買いすぎは危険
↑5年分のSPYDの値動きです。
2017年〜コロナショック前の2020年3月までは若干の株価の上下はありますがなだらかです。
積み立て続けたとしても、
- 株価上昇によるキャピタルゲインは見込みにくい
- 米国株は二重課税
上記理由により例えば、S&P500に連動するETFのVOOを買った方がパフォーマンスが良い可能性が高いのです。
コロナショック以前の価格に戻った今、SPYDの価格がこの1年のような上昇は見込めないでしょう。
それならば王道のS&P500やNYダウに連動する投資信託やETFを買う方がパフォーマンスが上がる可能性が高いです。
米国高配当株式は暴落時に仕込むに限る
のがわかります。
SPYDは暴落に弱い
青:HDV 赤:VYM 黄:SPYD です。
このグラフを見て、米国高配当株ETFで最も下落幅が大きいのはSPYDでした。
特に株価がHDVとSPYDは近かったので比較するとわかりやすいです。
暴落に弱く、株価が下がり、配当まで減配になると目も当てられない結果になります。
米国高配当株式ETFの中でリスクが極めて高いのがSPYDです。
暴落時に仕込むのはアリかもしれません。
毎月積み立てに適しているかは疑問符が付きます。
2020年9月 SPYD減配で売るべきか?どういう行動を取るか紹介します
2020年9月の減配時、僕はSPYDの積み立てをやめました。
リスクが高すぎると判断しました。
2021年3月現在、SPYDからVYMに積み立て対象を変えています。
SPYDの株価が上がっている結果は受け止めますが、今、積み立てすべきか?と問われるとすべきでないと思います。
- 配当をしっかりもらいたい→VYMかHDV
- インデックス投資でコツコツ→VOO、VT
これで十分です。
配当は魅力が大きい
判断を迷わせるのは、確実にお金が入ってくる配当があるからです。
その金融商品を500万円分購入、年利3%の配当金があるなら15万円(税金は考慮せず)手に入ります。
15万円あれば、海外旅行にも行けますし、毎月1回、贅沢なディナーを食べれます。
実際の生活に直結して、目に見えて豊かになる配当金は魅力的です。
だからといって、全力で高配当株式を買うのはリスクがありすぎます。
資産の一部を高配当に、残りを他のアセットに割くのがちょうどいいでしょう。
SPYDの株価が今後も上がり続ける確信があれば買うといいでしょう。
そうでないなら、どのようなポートフォリオにするのか再度考え直して見てください。
↓高配当株式はポートフォリオの20%以内に抑えるべき理由を記事にしています。ご覧ください。
最後に
まとめ
- SPYDが1.6倍の増配
- コロナショック時、最も株価が下がったのはSPYD
- SPYDはリスクが高い
SPYDの配当金の増配は、めでたい入手です。
株価上昇や増配に一喜一憂せずに、SPYDを積み立て続けるべきなのでしょうか。
高配当株は買い時が大事で、平時は株価の上下がそこまでないので、暴落して割安の時に仕込む→値上がりで配当アップを狙うべきです。
頭では理解していますが・・・、配当の魅力で高配当の呪縛から逃れられない人もいます。
僕自身もVYM、HDVを積み立てていますしね。
米国株を買う第一選択はS&P500のような指標に連動する商品、プラスαとして高配当株を買うスタンスで今後も積み立てしていきます。
高配当株ホルダーの皆さんも当記事を参考にしてくれると嬉しいです。