転職までにかかる平均期間ですが3〜6ヵ月程度かかります。
在職中に転職活動できる場合はいいですが、会社が倒産したり、急な退職を余儀なくされる場合があります。
特に自己都合での退職だと退職後すぐに失業保険が出ませんので、給料が出ない中、貯金で生活費のやりくりをしなければなりません。
最低でも6ヵ月生活できるだけの現金を用意しましょう。
生活防衛資金が必要な理由
- 倒産・事故・病気など不慮の出来事に対応するため
- 現金がある精神的安心感
自分の身に何かあった時、助けてくれるのはすぐに使える現金です。
今回は投資をしつつも半年分の生活防衛資金としての現金が必要な理由を解説します。
半年、無収入になる可能性は誰にだってある
働いていた会社が倒産、翌月より給料がない。
交通事故に遭って、3ヵ月出社できない
健康診断で病気が見つかり、職場復帰に半年かかる。
など。
人生には様々な要因で収入が途絶える可能性があります。
大手企業ですら会社が倒産するのはめずらしくありません。
予期しない交通事故に巻き込まれないとも限りません。
その際に、何が必要か。
生活するため、病院に通うためのお金がいります。
運よくどれにも当たらず人生を追えるかもしれませんが、それでもお守りがわりに生活防衛資金を持っておくと精神的に安心できます。
突然の収入減、ローン返済、受験費用・・・様々な支出が襲いかかる
外食チェーン店で働いていましたがコロナショックでボーナス減額、だからといって住宅ローンの返済額はさがりませんし、子供の学習塾の費用も減額されません。
2020年の新型コロナウイルス蔓延で生活様式は一変するのを目の当たりにして、何が起こるかわからない事態が襲い掛かってきて自分ではどうにもできず、人生を大きく変えられてしまうのがわかったのではないでしょうか。
今の収入をベースに家、車のローン、保険、子供の学校などの支出を計算していますが、その計算が根底から覆るような収入減になった際、生活防衛資金があれば、赤字を補填しながら、その生活防衛資金が続く間に対策を打てます。
投資信託や株は短期間で現金化可能
現金がなくとも、株、投資信託、債券、コモディティなど証券化されている商品はものの数日で現金化できます。
これらの金融資産は今まで作り上げてきたマネーマシンです。
配当であったり、安い時期に仕込めたり、逆に高値つかみしてしまい、値上がるまで塩漬けしておきたい株を泣く泣く売らざるを得なくなります。
自分でその投資商品を売りたいタイミングではなく、必要に迫られてしょうがなく売るのを避けるためにも別枠で、可能ならば専用の銀行口座を作って生活防衛資金を貯めるのがいいでしょう。
独身なら半年、家族がいるなら1年分の生活防衛資金を貯めよう
独身であれば、半年分の生活防衛資金があればいいでしょう。
よほどの重病でない限り、その期間内に次の職場で働き始められる可能性が高いからです。
次の仕事の年収が落ちたとしても生活防衛資金から生活費を補填し、その間に固定費を下げられるように家賃の低い物件を探せばいいのです。
家族がいる場合は人数が多い分、支出が大きいですし突発的にお金が必要となる場面があるのを想定すると1年分の生活防衛資金が欲しいです。
生活防衛資金はゆっくり貯めよう
半年分の生活防衛資金が必要!
という言葉で、今持っている株を売却するのは待ってください。
すぐに生活防衛資金を用意するのではなく、インデックスファンドを積み立てするかのようにゆっくり貯めていけばいいのです。
毎月5万円を貯めていけば、1年後には60万円です。
手取り20万円ならば3ヵ月分、それを翌年も続けると半年分の生活防衛資金ができます。
生活防衛資金を貯めている2年間で何か起きたらどうしよう・・・と不安になるのならば拠出額を上げて1年で生活防衛資金を作ってもいいでしょう。
1年でも長すぎるならばオススメはしませんが保有している投資商品を売却せざるを得ませんがオススメはできません。
会社の倒産、病気、怪我がすぐに起きる可能性は極めて低いので、そこまで過敏になりすぎず、ゆったりと構えても問題ないでしょう。
ここでは生活防衛資金を作る意識作りがあれば十分です。
最後に
まとめ
- 会社倒産、病気など様々な理由で仕事を失う可能性がある
- 生活防衛資金に半年〜1年生活できる現金を貯める
- 生活防衛資金は無理しすぎずに貯める
生活防衛資金の重要性、わかっていただけましたか?
今いる会社の配置転換で不向きな職種になった。
業界構造が変わり、売り上げが下がりボーナスが出なくなった。
親の介護で月〜金、常勤の仕事が難しくなった。
など、あげればキリがありませんが、人生の中で自分ではどうしようもない事態が発生します。
その場所で耐えられればいいですが、中には肉体や精神がおかしくなってしまい再起不能になる場合もあります。
生活防衛資金があれば、自分にとって不都合な場所から一旦退避して、次にどうするのか考えたり、行動をする時間を稼げます。
貧すれば鈍する
言葉の通り、お金にゆとりがあれば最適な答えを導き出せる時間と精神的余裕が生まれます。
早くFIREしたいと全力投資するのも悪くありませんが、今一度、生活防衛資金の重要性を考えてみてください。
自分はもちろん、家族を守るためにも生活防衛資金を貯めてほしいです。