- 20代後半
- 金融機関一般職
- 30代でFIRE
- 長期休暇は海外旅行
- 美容と美味しいものにはお金を書ける
ざっくり例を挙げましたが、普通の年収でありながら、支出を削ることなく、達成できそうにないFIREを夢見た妄想FIREを目指す人が増えています。
FIRE自体は悪いモノではありませんし、目指す価値のある大きな目標です。
今まで運動をしたことがない人がオリンピックを目指したり、偏差値30代で東大を目指すようなモノで負荷が大きすぎます。
ドラゴン桜みたいに、徹底したメソッドがあって、やりぬく根気があればFIREだって現実になるかもしれません。
しかし、妄想じみた現実とかけ離れた夢、目標を掲げた人が増えると同じようなことを始める人が増えます。
現実離れした目標ではなく、地に足をつけた目標でなければ挫折して相場から退場する可能性が高まります。
この記事を読んでほしい人
- なんとかなくFIREがしたいと考えている
- 最近の過剰なFIREムーブメントに疑問を感じる
2021年現在、インデックス、高配当株式投資でFIREは到達した人が少ないです。
例に挙げられる三菱サラリーマンさんは高年収かつ支出を抑えて、全力高配当株投資をしてFIREできたので、再現性は高くありません。
↓FIREに興味がある方は一読をオススメします。
今回は妄想FIREをしようとする人について書いていきます。
支出は削らない
2021年5月現在では海外旅行に行けませんが、海外旅行、美容、お金のかかる趣味は続けたいのならば、FIREからは遠ざかります。
家賃、携帯電話のような固定費から、日々の生活費用までケチと言われるぐらい削って削って・・・
ボクサーが減量するように削ぎ落としたお金でインデックスファンドを買っている人ですらFIREになかなか達成できません。
FIREするのに5000万円必要とされているので、シンプルに毎月10万円貯めたとしても120万円、貯金だと40年以上かかります。
利回り5%のインデックスファンドを購入し続けたとしても22年かかります。
今20代後半なら、達成できるのは50代に入っています。
そもそも、毎月10万円もお金を貯められますか?
例えば、手取り25万円で、家賃・光熱費・食費・交際費・・・その他、突発的な必要も考えると相当切り詰めた生活になります。
支出を抑えるのは最低条件、それすらできなければFIREという高い頂に到達するのは困難です。
収入を増やさない
日本の平均年収が440万円です。
手取り年収だと300万円台、家賃で100万円、その他費用で100万円使ったとしたら、せいぜい貯められて100万円程度です。
それだとFIREするのに老後になってしまいます。それはFIREじゃなくて老後資産です。
副業、今の会社で出世、高年収の会社に転職など、行動を起こさなければFIREは困難です。
副業といっても大それたモノではなく、コンビニや牛丼チェーン店で週末バイトでも月に3〜4万円、年間にすると50万円は増えますからね。
年間100万円入金→150万円まで増やせます。
転職して年収200万円アップすれば、手取り年収でも100万円以上増えますから、積極的に収入アップを狙って行動をする必要があります。
頭を使わない
投資にはトレンドがあります。
コロナ以前は米国高配当株式投資が流行りました。
SPYDという米国ETFを買う人が増えました。
コロナ以降はインデックスファンドを積み立てるオーソドックスな投資が増えています。
仮想通貨が急騰しているので、仮想通貨への投資も勢いづいています。
その時その時のトレンドはありますが、常に儲かり続ける投資商品はなく、時流に合わせて、様々な投資手法を取り入れていかなければなりません。
インデックスファンドを買って、気絶投資法(投資商品を忘れて放置する手法)がいいのかどうかもわかりません。
インデックスファンドを買い続けているだけで儲かるなんて、誰も保証してくれません。
自分がどの商品を買って、値上がりするのか見極める思考が必要です。
泥臭くない
インデックスファンドを自動積み立て設定をしているだけでFIREができるのは年収2000万円などぶっ飛んだ入金力がある人のみです。
本業の収入が低いから多く仕事を受けて残業をしたり、副業で1文字1円のライティングを帰宅後にしたり、Uber eatsで宅配などお金を稼いでいます。
外食はお金がかかるので基本は自炊、どうしても外食したい時は楽天ポイントが使える店でクーポンは必ず使うような地味な節約を続けています。
こんなケチくさいことはしたくない!と思うかもしれません。
決して世間で歓迎される行動ではありませんからね。
こういうチリツモの収入アップ、支出ダウンのような泥臭い行動を年単位で続けていけばボディーブローのようにきいてくるのです。
リベ大が妄想FIREを増やした一因か?
両学長が金融リテラシーを教えてくれるリベ大は有名で、twitter上でもリベ大生は多く見受けられるようになりました。
FIRE、インデックス投資、高配当投資などを目指す人を増やしました。
↑本も出版して書店では平積みされている人気ぶりです。
金融リテラシーが身につき、リスクとリターンのバランスがいい投資商品を知リ、資産形成できるのはいいことです。
一方で、FIREを目指すけど努力しない勢が増えてくると、このくらいでもFIRE目指せるのかと思う人も増えます。
素人がいきなりボクシングのプロのリングに上げられて試合をしたら、どうなるでしょう?
あれ、こんなはずじゃない。
1年節約して投資したのに50万円しか貯まっていない。
含み益はたったの2万円?
1年で50万円貯めるのは容易ではありませんし、銀行に普通預金で預けていたら1年で2万円なんてあり得ません。
将来のお金を貯めるのならばいいのですが、10年後FIREを目指すと挫折して投資自体を辞めてしまいかねません。
リベ大が悪いわけではありませんが、現状の不満をFIREという逃げ道に使っているのではないか。
過剰なFIREムーブメントはよしとは思えません。
最後に
まとめ
- なんとなくFIREしたいと考える「妄想FIRE」の増加
- FIREは到達者が少なく高難易度
- FIREには普通の会社員ほど収入アップと支出ダウンが必須
FIREを達成できた人は少ないです。
それだけ難易度が高いです。
高尾山気分でエベレスト登りますか?しかも未踏のルートで。
支出も抑えず、収入も増やさず、FIREが達成できるとすれば、生活保護くらいしかないです。
生活保護をFIREというかはまた別ですが。
FIRE自体は目指す価値のある高い目標です。
大学受験でいったら東大ではなく、オックスフォードみたいなものです。
普通の会社員が安易に目指そうと思わないでしょ?
10年後に資産1000万円、30年後の老後に5000万円みたいな、もっと地に足がついた目標を目指した方がいいんじゃないでしょうか。
そのほうが挫折せず、継続しやすいですからね。
お前のいう妄想FIREでも達成できたよ!というのがあれば、twitterで私、中山(@o_miy_a)に連絡ください。