こんなに大変な思いをして働いているのに、そこから抜けようなんてずるい
FIREが肯定的に捉えられるのが少ない日本。根底にある思想って「お前だけ楽してずるい」じゃないかと思うのです。
この記事を読んでほしい人
- FIRE(セミリタイア)したい
- FIREしたいけど、周りの目が気になる
- FIREするためのメンタルの作り方
なんで、FIREが受け入れられないの?どういう心持ちでFIREに向かえばいいのかを紹介する
FIREが受け入れられない理由
FIREが社会、周囲から受け入れられないのは以下3つの項目です。
FIREムーブメントが日本に上陸したのがここ2〜3年のことなので定着するにはまだまだ時間がかかります。
世の中の多くの人にとって、FIREのどういうところが引っ掛かるのか紹介します。
仕事をしないなんてずるい
月に80時間の残業、無理な出張のスケジュール、休日出勤に夕方から夜にかけての会議、会議後は飲み会。家に帰ると家事に子供の宿題を見てあげなければならない。そうなるとプライベートな時間はほぼありません。
ほぼ全ての時間を自分以外に捧げているのに、自分のためだけに時間を使えるなんてずるいとなります。
俺がこんなに大変なのに、お前が楽しているのが許せない!となるのです。
部活で1年生に対して意味のないしごき、パシリをさせるのは自分が1年生の時にさせられたからです。俺の時もやったんだからお前も苦労して当然という、体育会系部活を引きずっている会社及び部署は多くありますからね。
中学生くらいのメンタリティが大人になっても継承されます。三つ子の魂百までです。
無職が社会的に受け入れられない
マシになったとはいえ、何をやっているかよくわからないおじさんは受け入れられにくいです。
東京ならまだしも、田舎に行けば行くほど、フラフラしている成人に対しての風当たりが強いです。東京か地方都市に行けば問題ないのでしょうけど、そうなると家賃が高いですからね。
若年層のFIREで資産1億だ5000万円だというのは再現性なさそうなんで、1000万円、2000万円でFIREするならば杵築や頑張って地方都市からちょっと離れた駅になります。
国東、杵築FIREについては以下記事をご覧ください。
お金を使って社会の貢献すべき
国として両手を上げてFIREは歓迎されません。
会社員として働いて、せっせと納税してほしいからです。
家を35年でローンを組んで、金融機関にローン金利を落とし、デベロッパーに建築費が、材料屋に材料費が落ちて経済を回してほしいのです。
FIREすると無税にはなりませんが、会社員と比較するとグッと支払う税金が減りますからね。
株式に対して課税しようとする国の姿勢を見ると、株の配当やキャピタルゲインで生活するのはけしからんということです。
その一方で老後のお金を年金だけで補償できないから自分で運用してねと言っているとしか思えないiDeCoは矛盾しているとしか思えません。
節約生活は苦痛ではないのか
節約が苦痛じゃない人にとって、資産2000万円で年間100万円程度の配当金があれば生きていけます。
しかし、多くの人にとっては年間100万円の節約生活は苦痛なんです。スーパーに行って食べたいものを買うのか躊躇するし、ガス代が高いから湯船にお湯を張れないのはストレスですからね。
お金を使ってスッキリする人が世の中で多いというのを大人になって知りました。
僕はお金を使うのに罪悪感があります。そういうタイプならばFIREに対して苦痛は少ないでしょう。
FIREしたいかどうかは誰のためでもなく自分のため
FIREは社会的には無職で仕事ができない奴の逃げた先と思われます。でも、そう思われてもいいじゃないですか。
人生は1度きり。仕事だけをして65歳を向かえて10年後にポックリ死ぬ人生でいいですか?
仕事のストレスがなく、自由を楽しめるんなら僕はFIREはアリだと考えています。
100年前の人が現代に来たら、箱(パソコン)の前に座って、机の上で突起のある箱(キーボード)を叩いているなんて遊びにしか見えません。
100年後の僕らの子孫たちからすると今やっている僕らの仕事はなんて非効率で無意味な行動と見えているに違いありません。
僕らが価値があると思っている仕事は大した価値がないのに、まるで社会的意義があると思わされているだけなんです。
あなたにとって価値があると思うのは?ネットフリックスで刺激を受ける映像を見たり古典文学を読み込んでいる時間なら、それに全力でフルスイングできるFIRE生活は正しい生き方ではないでしょうか。
↓以下FIRE本がオススメです。会社員でFIREされているので参考になります。
今からFIREを想定した行動をすべき
誰だってFIREはできます。
やるかやらないか、でしかありません。
国東や杵築みたいな家賃が安くて綺麗なワンルームでもいいし、実家と関係が良好なら実家に帰ってもいいですしね。
これからどんどん人が減るから家は余るし、無職で共同体を作るのもいいと思います。
1000万円貯めて、高配当株にツッコめば年間50万円の配当金が得られます。
シェアハウスや郊外の築古アパートの激安家賃で5〜10年腰据えて働けば1000万円作れますよ。大学出ていないし年収300万円代ですけど、砂壁の汚いアパートに住んで7年かけて1000万円を貯めた友達がいます。ちょっと根性はいりますけど可能です。
最後に
まとめ
- FIREがやりにくいのは社会の目があるから
- FIREをしたい理由を明確にすべき
- 誰だってFIREはやろうと思えばできる
FIREに向く人、向かない人がいます。
家族、友人、職場の同僚など周りの目が気になるんならFIREした選択に一生悩むかもしれません。
節約生活が苦痛と思うのならば若年層のFIREは資産を膨らませられないので難しいかもしれないです。
いますぐFIREしよう!とするのではなく、FIREできるかどうかも大事ですが、FIREした後にどのような生活を送るのかは考えなければなりません。
結果として、FIRE生活に耐えられずまた会社員になったならば、元いた会社のキャリアをゼロにしてFIRE自体をすべきではないかもしれません。